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「クリスマスに新しいグラブを贈りたい。でも、どれを選べばいいのか分からない」——この時期、保護者の方からいちばん多く受ける相談です。守備の指導をしていると、高いグラブを贈ったのに、使われずに眠っているという場面に毎年のように出会います。
結論:グラブを贈るなら「5つの下調べ」が必須。迷ったら、お手入れ用品を添えれば失敗しません
グラブは1万円を超えることも珍しくない高額な道具です。色・ウェブ・ポジション・大きさ・メーカーのどれか1つを外すだけで、「使わない」「使えない」グラブになってしまいます。一方、クリーナーやオイルなどのお手入れ用品は消耗品なので、いくつあっても困らず、失敗がほとんどありません。
高いグラブが「使わない物」になる理由
グラブ選びの失敗は、ほとんどが「子どもの希望を確かめずに、親が良いと思ったものを買った」ことから起きます。
たとえば、こんなケースです。
- 本人は黒が欲しかったのに、オレンジのグラブが届いた → 気に入らず、古いグラブを使い続ける
- 内野を守っているのに、外野用の大きなグラブを選んだ → 捕ってから投げるまでが遅くなる
- 投手なのに、ウェブ(網)の隙間から握りが見えるグラブを選んだ → 投球用には使いにくい
- 大きすぎて、手の中でグラブが遊んでしまう → ボールがこぼれる
グラブは「値段が高い=良いプレゼント」ではありません。その子に合っているかどうかがすべてです。
グラブを贈る前の「5つの下調べ」
① 色
子どもにとって、色は性能と同じくらい大事です。憧れの選手と同じ色、チームの先輩が使っている色など、本人なりのこだわりがあります。
また、投手のグラブは、白やグレーなどボールと見間違えやすい色が規則で使えません。チームや大会によって決まりがある場合もあるので、監督やチームの保護者に確認しておくと安心です。
② ウェブ(網の形)
親指と人差し指の間にある網の部分です。形によって、ボールの捕りやすさや、握りの見えやすさが変わります。子どもが「この形がいい」とこだわっていることも多いので、今使っているグラブのウェブを写真に撮っておくと、お店で迷いません。
③ ポジション
グラブは守るポジションによって作りが違います。
- 投手:握りが相手から見えにくい、隙間の少ないウェブが基本
- 捕手・一塁手:専用のミットを使う
- 内野手:捕ってすぐ持ち替えられる、浅めで小さめの作り
- 外野手:遠くのボールに届くよう、大きめで深めの作り
- まだポジションが決まっていない低学年:オールラウンド用
いま守っているポジションと、これから守りたいポジションが違うこともあります。本人の希望を必ず確認してください。
④ 大きさ
正直に言うと、グラブの大きさは「人それぞれ」としか言えません。メーカーが学年別のサイズ表を出していますが、あくまで目安です。同じ学年でも、手の大きさや指の長さはまったく違います。
いちばん確実なのは、お店で実際にはめてみることです。はめた状態で手を下に向けて、グラブがスポッと抜けないかを試してみてください。抜けてしまうなら大きすぎます。
→ 試着のときに確認するポイントはこちらで詳しく解説しています
⑤ メーカー
好きな選手が使っているメーカー、チームで人気のメーカーなど、子どもにはメーカーへの憧れもあります。性能に大きな差がなくても、「このメーカーが良かった」という気持ちは、道具を大切にするかどうかに直結します。
サンタさんだとバレずに聞き出す方法
下調べが大事なのは分かっても、子どもに直接「どのグラブが欲しい?」と聞くと、サプライズになりません。おすすめは次の2つです。
方法1:「サンタさんが間違えないように」と聞く
「サンタさんが間違った物を持ってこないように、お手紙で説明してあげたいから教えて」と聞いてみてください。子どもは真剣に、色やメーカー、ポジションまで細かく教えてくれます。
方法2:サンタさんへの手紙に書いてもらう
「欲しいグラブのことを、サンタさんに手紙で書いてみよう」と伝えます。色・ウェブの形・ポジション・メーカーを書く欄を作ってあげると、下調べの5項目がそのまま手に入ります。
大きさだけは手紙では分からないので、一緒にお店へ行ったついでに「ちょっとはめてみて」と試着してもらうのが自然です。
下調べが終わったら|守備コーチが勧める内野手用グラブ
下調べで本人の希望(色・メーカー・ウェブ)がはっきりしているなら、そちらを優先してください。ここで紹介するのは、「内野を守っていて、特にこだわりのメーカーがない」「候補を絞りきれない」というときの定番です。どれも、指導の現場で「これは失敗しない」と勧めているモデルです。
🧤 小学生の内野手用グラブ 定番3モデル
① 久保田スラッガー ジュニア軟式(内野手用)
プロ選手も愛用する職人ブランドのジュニア版。捕球面の作りが別格で、「本物を持たせたい」家庭に。
② ミズノ グローバルエリート ジュニア軟式(内野手用)
国内で人気の高いミズノの上位ラインのジュニア版。型崩れしにくく、長く使える王道の選択。
③ ZETT ネオステイタス ジュニア軟式
柔らかくなじみやすい上位モデル。扱いやすく、初級〜中級の子に幅広く合います。
※大きさは子どもによって違います。できればお店ではめて、手を下に向けても抜けないか確かめてから購入してください。色やサイズの在庫は時期によって変わります。
グラブを贈るときの注意点2つ
注意点1:オーダーグラブは12月に間に合わないことが多い
自分だけの色や刺繍を選べるオーダーグラブは、完成までに時間がかかります。クリスマスに渡したいなら、お店に並んでいる既製品から選ぶのが確実です。
注意点2:買ってすぐは硬くて使えない
新品のグラブは革が硬く、そのままではボールをしっかり捕れません。お店に型付けサービスがあるなら、利用することをおすすめします。型付けには日数がかかることもあるので、早めに購入しておきましょう。
グラブに添えるなら「お手入れ用品」がいちばん
グラブと一緒に贈るもの、あるいは「今年はグラブまでは…」というときに私がおすすめしているのが、グラブのお手入れ用品です。
消耗品なので、いくつあっても困りません。好みが分かれにくく、失敗もほとんどありません。新しいグラブを長く使うためにも欠かせない物です。
お手入れは「ブラシ → クリーナー → 保革」の順番で
- ブラシ:固まった土汚れを落とす
- クリーナー:グラブ全体の汚れを落とす
- オイル・ワックス・クリーム:革を保湿して守る
いきなりオイルを塗るより、クリーナーで汚れを落としてから塗るほうが効果的です。汚れの上から塗ると、せっかくのオイルが革にしっかり届きません。
🎁 守備コーチが実際に勧めているお手入れ用品
① 久保田スラッガー クリーナー+ブラシ 2点セット(E-156・BL-1)
土汚れを落とすブラシと、全体の汚れを落とすクリーナーの組み合わせ。お手入れの最初の2ステップがこれでそろいます。
※セットの在庫がない場合は、スポーツデポやヒマラヤで単品を探すのがおすすめです。
② 久保田スラッガー グラブ・ミットワックス(E-500)
クリーナーで汚れを落とした後に、革を保護するためのワックス。ひび割れや型崩れを防ぎます。
③ ミズノプロ レザーケアクリーム(1GJYG505)
保湿力に優れていて、一段上の保革ができると感じているクリームです。新しいグラブを大切に使ってほしいときの一品に。
セット商品を選ぶときの注意
お手入れ用品には、ブラシやクリーナー、オイルがまとめて入ったセットも売られています。ただ、中身が小さい容量になっているセットも多いので、購入前に内容量を確認してください。ふだん使う普通サイズがそろっているセットか、単品で買うほうが、結果的に長く使えます。
グラブ以外で「守備が伸びる」プレゼント
今年はグラブを買わない、という場合は、守備の練習道具も喜ばれます。
- 壁当てネット:1人でもゴロやバウンドの練習ができます → 壁当てネットの選び方
- 家でできる守備練習:冬の室内でも続けられるメニュー → 自宅でできる守備練習5選
📖 あわせて読みたい:少年野球グローブのポジション別おすすめ5選|元甲子園球児が厳選
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