守備・技術

甲子園を沸かせた2人と守備レッスンをして感じた小学生のうちからやるべきこと

甲子園を沸かせた2人と守備レッスンをして感じたこと

こんにちは、上地俊樹です。先日、ありがたいご縁があって、沖縄尚学の牧志拓人選手とEnergix Sportsの江流満選手と一緒に守備レッスンをする機会をいただきました。お二人とも甲子園を沸かせたトッププレーヤー。間近でプレーを見て、話をして、強く感じたことがあります。

それは、「小学生のうちからやるべきことは、実はとてもシンプルだ」ということです。今日はその気づきを、現場の少年野球の親御さんに向けてお伝えしますね。

2人に共通していた3つのこと

1. 常に「観察」している

牧志選手も江流選手も、ノックを受けていない時間も、ずっと打球やバウンド、他の選手の動きを観察していました。彼らにとって「見る」ことそのものが練習だったのです。

少年野球の現場では、自分の番じゃない時間にボーッとしている子が本当に多いです。でもトップで活躍する選手は、ベンチにいる時間も常に学んでいる。これは小学生からでも今日から始められる習慣です。

2. 失敗から学ぶ姿勢が徹底している

レッスン中、2人とも一度ミスをしたあとの行動が印象的でした。すぐにグラブの角度を確かめ、足の運びを再現し、「今のはなぜダメだったか」を口に出して確認していたのです。

失敗を「恥」と捉えるのではなく、「データ」として処理する。この姿勢があるからこそ、同じミスを繰り返さないのです。少年野球の子どもたちにも、ぜひ身につけてほしい習慣です。

3. 考えをシンプルにする

これが一番驚きました。甲子園レベルの選手は、もっと複雑なことを考えていると思っていたのです。でも実際は逆でした。「腰を落とす」「グラブを早く出す」「最後まで見る」――頭の中はとてもシンプル。だから動きに迷いがないのです。

たくさんのことを意識しすぎると、子どもは動けなくなります。シンプルな合言葉を1〜2個持っているだけで、プレーは驚くほど整います。

小学生のうちからやるべきこと3つ

このレッスンを通じて、私が小学生の親御さんに改めてお伝えしたい「やるべきこと」は、次の3つに尽きます。

  • 1. キャッチボールを丁寧にやる:派手な練習より、毎日のキャッチボールの質が一番伸びる
  • 2. ゴロの基本姿勢を体に染み込ませる:低い姿勢、両手で捕る、目線をボールから離さない
  • 3. 自分の言葉で振り返る習慣をつける:「なぜ捕れたか」「なぜ失敗したか」を口に出す

難しい技術や派手なプレーは、後からいくらでも身につきます。でも、この3つの土台がないまま中学・高校に進んでしまうと、伸びしろがどんどん削られていきます。小学生のうちにしか作れない「土台」があるのです。

基礎は「徹底的に繰り返す」からこそ武器になる

甲子園を沸かせる選手たちが、特別な才能を持っているのは事実です。でも、その才能の下には、信じられないほど地味な基礎練習の積み重ねがあります。私はこの目で、その「地味な部分」を見せてもらいました。

派手な打球を追いかける前に、何でもないキャッチボールを丁寧にやる。何でもないゴロを、毎日同じ姿勢で捕る。この繰り返しが、いつか試合の大事な場面で結果を生んでくれます。

親御さんへ。お子さんが今やっている「地味な練習」を、どうか見守ってあげてください。「もっと派手なプレーを」と求めるのではなく、「今日のキャッチボール、丁寧だったね」と声をかけてあげてください。その一言が、未来の甲子園球児を育てる土壌になります。一緒に、お子さんの基礎を大切に育てていきましょう。

うえちコーチについて

元甲子園球児(犠打9・大会記録保持)/内野守備パーソナルコーチ・スポーツメンタルトレーナー/現役消防士・3児のパパ。100人以上の選手と向き合ってきた現場経験から「すぐに実践できて、今日から変わる1つ」をお届けします。

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