守備・技術

守備が劇的に安定する子の共通点3つ

守備が安定する子には、必ず共通点があります。

こんにちは、上地俊樹です。これまで何百人もの子どもたちの守備を見てきて、はっきり言えることがあります。「守備が劇的に安定していく子」には、ある3つの共通する習慣があるということです。

面白いのは、この3つはどれも特別な才能ではなく、意識すれば誰でも身につけられるという点です。今日はその習慣を、現場で見てきたエピソードと一緒にお伝えします。

共通点その1:1秒先を予測して動いている

守備が安定する子は、ボールが飛んできてから動くのではなく、飛んでくる前に動き始めています。

たとえば、投手が振りかぶった瞬間に重心を少し前にかけ、打者のスイング軌道を見ながら一歩目を準備しています。

あるチームで小5のショートを担当していた子は、ぼくが「なんでそんなに一歩目が早いの?」と聞いたとき、こう答えました。「だって、バッターの腰の向きを見れば、だいたいどっちに飛ぶか分かるもん」。教えたわけではないのに、自然と予測の習慣がついていたんです。

家庭でも練習できます。テレビで野球中継を見ながら「次、どっちに打つと思う?」とお子さんに聞いてみてください。これだけで予測力が育ちます。

ぼく自身も現役時代、ファーストステップの速さには自信がありました。でも振り返れば、それは「前に出る足が速い」のではなく、「どこに来るかを予測して先に動いていた」ということでした。

共通点その2:ミスの直後にすぐ「次」に切り替えている

エラーをした直後、子どもたちの反応はふた通りに分かれます。

下を向いて引きずる子。そして、すぐに次の構えに入る子。

守備が安定していく子は、例外なく後者です。

これは「ミスを気にしていない」のではありません。悔しさはあります。でも、その悔しさを「今」に引きずらない。「次のプレーをうまくやることで取り返す」という切り替えが、体に染み込んでいるんです。

あるレッスンで、試合でのエラー後に落ち込む癖を持っていた子に、こう伝えました。「エラーした後の5秒で、その選手の本当の守備力がわかる。立ち上がりが早い選手が、本当に守備がうまい選手だよ」と。

それから1ヶ月後、その子のお母さんから連絡が来ました。「試合でエラーしても、すぐ立ち上がって次のプレーに集中できるようになりました」と。

切り替え力は練習できます。エラーした後に「せーの!」と声を出して次の構えに入る。これを繰り返すだけで、体に染み込んでいきます。

共通点その3:「言われたことだけ」じゃなく「考えて動く」

守備が安定する子のもうひとつの共通点は、「コーチに言われた通りに動く」だけでなく、「自分で考えて動く」場面がある子です。

「今の打者は逆方向に打つことが多い」「このピッチャーはストレートが多い」「前のイニングでファーストが処理に手間取っていた」——こういった情報を自分で集めて、プレーに生かしている。

これは高学年になるにつれて特に大事になります。中学、高校と上がるにつれて、「自分で考えて動ける選手」と「言われた通りにしか動けない選手」の差は、大きく開いていきます。

家庭での声かけを少し変えるだけで育ちます。「今日のプレー、どうだった?」「次はどうしようと思う?」——答えを教えるのではなく、子どもに考えさせる問いかけを続けること。これが「自分で考える力」を育てます。

守備の安定は「習慣」でできている

3つの共通点をまとめると、守備が安定する子は「才能がある子」ではありません。

予測する習慣、切り替える習慣、考える習慣——この3つが日常に染み込んでいる子です。

どれも「今日から変えられること」です。

グラウンドの外での過ごし方、家庭での声かけ、試合を見る視点——こういった小さな積み重ねが、守備の安定につながっていきます。

「うちの子の守備が安定しない」と悩んでいる親御さん。焦る必要はありません。今日からこの3つを意識してみてください。必ず変わります。

うえちコーチについて

元甲子園球児(犠打9・大会記録保持)/内野守備パーソナルコーチ・スポーツメンタルトレーナー/現役消防士・3児のパパ。100人以上の選手と向き合ってきた現場経験から「すぐに実践できて、今日から変わる1つ」をお届けします。

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